プライマークドキュメンタリーの謎

今日のロンドンは久しぶりの夏日です。

ポートベローにはサマードレスを着て平日の昼間からレストランのテラスに沢山いました。

そうです。この国には日本と違い、一生働かなくていい人達がかなりの量存在するのです。そして、Nottinghillエリアは彼らのたまり場でもあるのです。いいですね、昼間からシャンペン飲んでましたよ。

ところで、今週の月曜日、Primarkの道徳倫理観に関してのドキュメンタリー"The Devil Wears Primak"[Channel 4]が放送時間直前に放送取り止めになると言う事件がありました。

Primarkといえば、ここ数年で急激に伸びて来たアイルランド発のハイストリートレーベルで、H&M,Topshopに並ぶ勢いで売れているようです。しかも値段はイギリスの物価を考えるとちょっと異常なくらいに激安です。例えば、ジャケットやジーンズが£8(1600円)で変える程なのです。

この値段で物を作る為には、sweat shop(開発途上国などで低賃金、長時間労働など過酷な労働環境で働かせる「労働搾取工場」のこと)での生産が必要で、今回の番組はこういった道徳的に問題のあるファッション企業をフィーチャーすることにより、今後の消費者としての私たちのハイストリートに対しての考え方を変えましょう、と言う勇気あるドキュメンタリーだったのです。(しかもこれを夜の九時からと言うゴールデンタイムでやろうとするのがすごいですね。)

ファッション業界の片隅にいる僕としては決して無関係とは言えず、身につまされる話なので見たいなと思っていたので残念です。

この情報化と流通の進んだ世の中で物作りに関わる以上、第三世界での搾取などの問題はどうしても避けられない問題なのは僕も同感です。ただ、程度の問題であって白黒の話ではないと思っています。僕らindependentでさえ、お店でなるべくゴミを出さないよう過剰包装をしないようにしたり、生産の際には大きすぎる工場は避けるなどの、もちろん微々たる物ですが努力はしているのに。。。。

あれだけ利益を上げているハイストリートレーベルがスピードと価格破壊による絶対的競争力を維持する為に何も努力をしないと言うのはやはりおかしい話で、こういった事が少しずつでも変わって行く事を祈ります。

ちなみに、Primarkに関してのブログがありました。興味のある方は読んでみては。

http://masakigoto.blogspot.com/2008/03/primark.html

これは本当はLove songなのですが、僕らの消費活動ってこんな題名みたいですね。

いくら個人レベルでも消費について考えるべきと思った人。
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