British Degree Fashion Show,
今週からGFW (イギリスファッション学生の卒業展)が始まりました。
世界中のレーベルのヘッドハンター達がLondonに集まってきます。London Fashion Weekの盛り上がりがいまいちでバイヤーがロンドンに集まって来ない今、実は業界的には一番ホットな時期なのです。
ハイファッションレーベルだけでなく、Top Shop,H&M, アバクロンビのようなhigh streetのヘッドハンターや、デザインエージェンシー(日本には昔からありましたが、ここ最近ロンドンでもかなりの勢いで増えています。)も新しい才能を青田買いしようと駆けつけます。
今年から開催場所も、Battersea parkからEarls Courtに移動になり規模も大きくなっているようです。
イギリスからは毎年とても有能な若い才能を輩出しているようで、Stella McCartney, Julien Macdonald, Hussein Chalayan などまさにそうですね。
というのも、イギリスのファッション大学はアメリカやヨーロッパのとても実務的なそれとは大きく異なりファッションをアートとして教える事に重点を置いているからそうです。この流れはswinging Londonの60'sから始まって来たようです。
実際の現場でも、実務よりもコンセプトやアイデアが重要になって来ているこの傾向は強く、日本のようにデザイン企画のように服を作る人の方が圧倒的に増えてます。
もちろん、実際の技術があった方が絶対的に有利だとは思いますが、これだけトレンドのスピードが速くなって来た今、逆に実務だけあってもデザイナーとして使い物にならないと言うのも事実です。
High streetの台頭により、よりファッションはビジネス化、消費者側の大衆化が進み、作り手のデザイナーも変化を求められているようです。
僕もレーベルを運営するにあたって毎日考える命題であります。