シネマテーク:Cinematheque in London,

RelaxGardenのあるEast Londonは今ではすっかりトレンディエリアになってしまい、なかなか昔のようにundergroundなパーティーや落ち着いてコーヒーを飲める場所は
めっきり少なくなってしまいましたが、中にはいい事も沢山あります。

RelaxGardenのお客さんの層が、アートスクール学生と業界の人達だけでなく、いわゆるフツーのイギリス人まで広がった事はとてもありがたい事ですが。今日は、Art house cinemas video shops(単館系映画のビデオ屋さん)について話したいと思います。

今までのLondonのレンタルビデオ市場の酷さと言えばもう目も当てられない程でした。東京でほぼどのジャンルのどこの映画も簡単に手に入る事の出来た(当時の恵比寿ガーデンプレイスにあったTsutayaはそれでも貴重で、よくバイクでわざわざ借りにいった物です.
)環境に慣れきっていた僕は、whitechapelのblockbusterに始めて入ったときの衝撃は今でも忘れられません。

とにかく、 最近は比較的いろんな種類の映画を借りる事は可能になったのですが、やはり僕は大きなスクリーンで見たい派(若い頃、年間400本映画館で映画を見るようなスーパーオタクに囲まれ仕事をしていた時期があり、まんまと当時22才の僕は完全に洗脳されてしまっていました。)なので、何でLondonはパリのように気軽にいけるシネマテークというのが少ないのだろう?と不満に思ってましたが、やっぱりみんな同じ事考えているようで、一年前くらいから、Bricklane/Shoreditchエリアのビデオ屋さんが各自いろんな所でシネマテークを開催してくれて、暇さえあれば行っています。

友人と平日の夜にクラブやバーなどでお酒を飲みながら大きなスクリーンで(もちろんいい音で)見る映画はやはりMacの小さな画面に比べ、”映画体験”できるいい機会なのです。(なにせ映画代高いですからねLondonは。)最近は、映画オタクのヨーロッパの若者達が日本の60's70'sの映画のクールさにやーっと気づいてくれて、たまに勅使河原宏の「砂の女」といった気の利いたセレクトで上映してくれるのが嬉しいです。


日本語の使い方が非常に優雅ですね。内容の下世話さと演出の優雅さのギャップがとても怪しくていいのです。


今後はもっと突っ込んで寺山修司特集なんてオールナイトでやってくれたらと期待していた所、僕の想像を上回るcreativeな人達が、かなり面白いシネマテークを運営していました。

名前も何と、secret cinamaといって、見る場所も見る映画も分からない状態でチケットを買い、場所も映画の内容によって毎回変わります。それこそ、five stars hotelの駐車場から墓地、小学校の屋上、潰れた劇場、郊外の倉庫やなんと閉鎖された鉱山の中など)で行われ、権利の切れている映画や特別に編集された物など通常の映画館では見る事の出来ない映画達を上映しているようです。しかもただ映画を上映するだけでなく、監督を始めその日の映画に関係する人達のトークや映像や写真、イラストレーションのVJ、バンドやDJもありの、映画を中心にしたコンセプチャルな映画イベントのようです。

僕が出張でUKを出ている間に、Timeout,Dazed&Confused,BBCなどで取り上げられた為、今はHot過ぎてチケット取れないらしいですが、ちょっとそのうち行ってレポートしますのでお楽しみに。

きっとこのクリップのように映画体験?出来るのでしょう行くの楽しみです。

ロンドンはつまらないなーって思っていると、急にこういう他の都市ではないだろうなというイベントがあります。面白い街です。

人気ブログランキングへ</A

にほんブログ村 海外生活ブログへ