カートヴォネガットとベルベットアンダーグラウンド

今日は久しぶりのお休みでとても天気がよかったので、近くのLondon Fieldsでコーヒーとチョコレートブラウニーを食べながら読書に耽っていました。

London Fieldsは、テニスコートもプールも卓球台まであり、夏になるとみんなの憩いの場と化す、小さいのにとてもrelaxできる公園です。反対側にはBroadway Marketもあるし、公園を一望出来るPub on the parkもあり夏にはちょくちょく仕事をさぼって僕は出没しています。


まだまだ緑満開とはいかないけれど、ちらほら花が咲き始めていました。このまま氷河期に突入してしまうのではと思う程長い冬でしたがやっと春到来です。これでLondonの人々にも笑顔が戻ってきます。

今日はカートヴォネガットの国のない男を読みました。僕は去年彼が無くなった時位から、ちゃんと読み始めたので最近知った作家なのですがアメリカ文学界最大のニヒリストと呼ばれる彼の世界/アメリカに対する絶望感を彼独特のユーモアで愛を込めて表現するとても好きな作家の一人です。なぜか、世の中の批判をしているのに温かい気持ちにさせてくれるので、皮肉屋(正直屋?)な僕にはとてもありがたい本なのです。愛のある批判なのです。

国のない男

国のない男



文中の一説です。

 「僕は世の中のすべての物事が


  つじつまの合うものであってほしいと思う


  そうすれば、僕らはみんな
 

  ハッピーになれるし、


  イライラしなくてもすむんだ。


  だから僕は嘘をいくつもついてきた。


  そうすれば、すべてが丸く収まるし、


  この悲しい世界を


  楽園にすることが出来るからだ。」


こんな感性の人なのです。

それでは、最後にカートだけにニルヴァーナと行きたい所ですがあまりにも音がかけ離れているので、ヴォネガットと同じく世界に対して絶望的な視点を持ちつつ愛を歌い続けるアーティスト、ルーリードのいた世界中のバンドに影響を今も与え続けるバンド, ベルベットアンダーグラウンドからこの曲です。ちなみに週末仕事の僕は今日が"Sunday"なのです。

僕もこのAndyの要に太陽を浴び活字を眺めていました。

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