LA出張。

何だか、出張準備でバタバタしていてブログさぼり気味でした。

さて、突然ですがLA出張です。ヨーロッパとはまた違うレーベルを仕入れに来ました。LAは光が綺麗なだけに洋服の色目も綺麗目です。

飛行機で"JUNO"見ました。ティーンの妊娠を題材にしたコメディという事しか知りませんでしたが、予想外に結構面白かったです。特に分かりやすいストーリがとかじゃ無くて雰囲気の映画でした。結局こういう微妙なストーリテリングが一番難しいと思います。最近インディー映画もかなりテクニック向上してます。さり気なくいろんなヒントを台詞やサントラにちりばめて全体的に何かを伝えるという手法。面白いですね。何回か見ても楽しめる映画だと思います。


と思いちょっとネットで見てみたら何だか、アカデミー賞で作品賞、主演女優賞、第1回脚本賞の3部門を受賞してるではありませんか。

ティーンの妊娠によって周りや本人の葛藤を描くという今までにありがちなストーリとは違い、主人公のJunoはかなりクールな性格で淡々と養子の準備をしたりとしながらも、彼女なりに困惑し、それでも家族や友人の助けにより素直に愛情を子供の父親にというラブストーリーをほぼ全くラブシーン無しにドライに語る映画でした。

何よりもサントラが良かったですね。僕好みでのセレクトで、グランジ世代の大人になりきれない作曲家がカートのT-shirtだとか、Sonic youthのアルバムがノイズだらけでクソだとか台詞に現れてます。

Adam Greenなどはかなり監督のお気に入りのようで最後のシーンではJUNOが実際にThe Moldy PeachesのAnybody Else But Youをセッションして終わるというほのぼのとした映画でした。


完全にオタクの二人です。見た目かなりいっちゃってますね。

劇中、話題にも出たこのアルバム。僕大学生の時に買ってよく気に入って聞いてました。かなりグランジの時で、残念ながらその後廃盤になったって聞きましたが、これを機に再販してくれればいいですね。少年ナイフのカバーとか今聞いても結構行けますよ。Sonic Youthのsuperstarのカバーかなり格好良いですよ。

そしてこれがオリジナル。

今日ちょうどホテルでUSA Todayを読んでいたら、Junoに付いての記事を見つけました。

ライター曰く、内容がドライすぎて社会に対して責任感が無いのでは?という内容で、Closed adaptation(養子に出したら連絡先も渡さずコンタクトも取らない方法)とOpen adaptation(養子後も時々会ったりする方法)でclosed adaptationを若い人に促進してしまうのではないかと危惧していました。

日本と違い、欧米では養子は頻繁にある事で社会問題になりがちですが、僕は個人的にこの記事の書き方が偏ってるなって感じました。

映画的にいいものが、必ずしも社会に善になるかと言ったらそうとも限らないのは当たり前で、だからこそ映画は芸術であって、人にいろんな考えを換気する存在であり、人が面白く感じたり頭に来たりする物であってそれが映画じゃないの?って思いました。

まぁこうやってマスの新聞で映画の酷評が(というより社会への影響なのかな。)が普通に語られるという事実だけで僕はまたまた健全なのかなって思います。こう小さいけど僕らに大事な事を語り合う事は大事ですね。

最後にカーペンターズのTop of the worldをコピーしたNirvanaのカートコバーンも愛した(一緒にツアー回ったんですからね。すごい。)ヘタウマバンドShonen Knifeのこの曲で。



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